きっと皆さんギターっぽくない音を出したいと信じて!
やると言ったからには最後までやります!!
ヒラシマです!!!
前回(Part2「ピッチシフター/オクターバー編」)↓↓
③「キルドライ編」スローギア系、リバースリバーブ…
今回は
「ギターのアタック音を消す」
役目をしてくれるエフェクターをご紹介します!
知っている方ももちろん多いと思いますが、
ギターの奏法の一つにバイオリン(ボリューム)奏法というものがあります。
ギターをピッキングする瞬間はボリューム操作でボリュームを切り、
アタックした後の音をボリューム操作でフェードインさせて鳴らすという奏法。
アタックが消えることで名前の通り、
バイオリンのような弦楽器風の雰囲気になります!
改めてこう聞くと楽器の音の印象は
アタックによるものが大きいのだなと実感しますね。
他のエフェクターも素晴らしい…TIMELINE二台…
この奏法はギターのボリュームツマミでも
ボリュームペダルでもできますが、
これをもっと簡単に、
他のエフェクトなんかも組み合わせて行えるエフェクターをご紹介!
タイトルのスローギアはこれから来ています。
今となってはレアなビンテージエフェクターとなってしまった
「BOSS SG-1 Slow Gear」

生産されなかったレアペダルです。
エフェフリでも過去に
数回しか入荷してないです。
自動でアタックを消してアタックした後から音が出てくるエフェクターです。
もうSlow Gearはちょっと手に入りにくいですが、
ほとんど丸々コピーしたようなエフェクターが
BEHRINGERやtc electronicから出ています。
BEHRINGERはSM200 SLOW MOTIONという製品名
また、その自動バイオリン奏法とディレイが
組み合わさったエフェクターも出てきます。
Line 6 DL4にはAUTO-VOLUME ECHOというモードがあり、
自動ボリュームとディレイを組み合わせて
ストリングスのような幻想的な雰囲気を演出してくれます。
ここからBOSS DD-500やstrymon TIMELINEといった
多機能ディレイにも同じタイプのディレイモードが入っていき、
一種の定番モードにのし上がっています!
(意外とこのモードのファンが多かったんですね)
そして、スローギア系とはまた別で
アタックを消す方法が所謂“キルドライ”
名前の通りDRY(原音)をKILL(こ〇す/消す)機能で、
ディレイやリバーブにこの機能が備わっている物があり、
原音を消してエフェクト音(この場合残響音)だけを出力してくれます。
中でも、入力されたサウンドを逆再生してエフェクトを出力する
リバースディレイやリバースリバーブは、
アタック音が最初に聞こえてこない為、
ギターっぽくない音に最適です!
残響を深くかければ幻想的なサウンドにもしてくれます!
リバースリバーブで有名どころだと、
ご存知シューゲイザーバンドの雄
my bloody valentineのギターKevin Shieldsは、
ラック式のリバースリバーブ2台を愛用しています。
・YAMAHA SPX90
・Alesis Miniverb II

リバースリバーブ含め彼の機材や音作りの秘密が今、明かされる…!
もちろんこれらもオススメですが、
ペダル型のリバースリバーブもオススメです!
コンパクト型ではあまりリバースリバーブが
搭載されているモデルが少ないですが、
Digitechは各種リバースリバーブモード搭載でオススメです!
・Digitech DIGIVERB
・Digitech RV-7
・Digitech POLARA
リバースディレイは聞いたことあるけど…という方には結構衝撃的な音かも…
このPOLARAは通常のリバーブも評価が高く、同シリーズの中で中古品も人気です。
また、BOSS RV-500やstrymon BigSky、Eventide Spaceや、
SOURCE AUDIO VENTRIS DUAL REVERBといった多機能リバーブにも
リバースリバーブモードが搭載されているので、既にお持ちの方はお試しあれ!
(ZOOMのMultiStompにも上記のDigitech RV-7のリバースリバーブをモデルにしたモードが搭載されてます!ZOOMのコスパ恐るべし!)
様々なリバーブモードを搭載していてどれも音が良い。語彙力無くなるくらい良い。
ここまでリバースリバーブばかりオススメしましたが、
肝心のキルドライで言うとBOSS RV-6やLine6 Verbzillaも
原音を切った状態で押し寄せてくるリバーブ音がかっこいいです。
王道含め、多彩なリバーブモードを収録!
また、リバーブ以外でもオススメがElectro-Harmonix POG2
ドライ音を消してオクターブ音だけを出すという意味でのキルドライは、
だいたいのピッチシフター/オクターバーで可能ですが、
このPOG2にはATTACKのコントロール機能があり、
このスライダーで、上で書いたような
オートボリューム的なコントロールも可能になっています!
前回ピッチシフター/オクターバー編でも紹介したように、
オクターブをいじるとそれだけでギターじゃない雰囲気になってくれるので、
このATTACKの機能も併せ持つPOG2はかなりオススメです!
動画の通りATTACKコントロールでギター成分をいじれちゃいます。名機。
今回も長くなってしまいました…。
キルドライに関しては、リバーブ系で可能な物が多いですが、
中には原音が残ってしまう物もあったりするので、
試奏できれば試奏するのがオススメです!
次はモジュレーション編の予定です!
今まで紹介したエフェクターにさらにモジュレーションを加えることで、
よりギターの域を超えたサウンドになってくれます!
最終的な味付け役、メインのソース級の濃い味もあったりします!
この「ギターでギターっぽくない音~」というニッチ過ぎる記事を
最後まで読んでくれた同志の方々ありがとうございました。
次回もお楽しみに!!