Electro-Harmonix / Sovtek Big Muff Pi Civil War ~北の大陸で生まれた音響兵器~

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おはようございます!!
スタッフヒラシマです!!!

ド熱い入荷がありましたので、ブログでご紹介させて頂きます!

Electro-Harmonix / Sovtek Big Muff Pi Civil War

みんな大好きビッグマフです!!

エフェクターフリークならご存知の方が多いと思いますが、
こちらは通称「シヴィル・ウォー」と呼ばれる時期のビッグマフ!

もう見た目から只者ではないオーラがすごいです…!
この見た目、重量感や大きさで
パッと見エフェクターとは思わない人もいるのでは…

ポリスメンに手荷物検査でこれ見つかったら
たぶん問答無用で署に連行される気がします…!

アーミーグリーンな色合いや無骨さから
なにやら軍用品のような雰囲気が漂っています…
それもそのはず、この時期のビッグマフは
なんと軍用パーツを組み込んだマシーンなのです!

如何にしてこのようなビッグマフが生まれたのか…
ここで簡単なビッグマフヒストリーをひとつまみご紹介。


ビッグマフを生みだしたペダルメーカーElectro-Harmonixは
1968年にアメリカで産声をあげるも、
紆余曲折あり1984年に一度倒産してしまいます。
現在も同社の社長であるマイク・マシューズは、
一度訪れていた旧ソビエト連邦、のちのロシアにて
苦しい状況の中でもビジネス・チャンスを勝ち取り、
新会社New Sencer Corp.を発足。
Sovtekブランドにて真空管等のパーツを販売し、
徐々に完全復活の兆しを見せます。
そして、事業が軌道に乗っていき、
ついに1991年「Electro-Harmonix」の名を買い戻すことに成功。
そしてその名を刻み、完全復活を世に示したペダルが
このBIG MUFF、通称「Civil War」なのです。

ついに筐体にELECTRO-HARMONIXの名が!!
こちらの陽気なおじさまがElectro-Harmonixの名物社長マイク・マシューズ氏。

簡単にCivil War生誕秘話をご紹介したところで、
肝心の音はどうなんだ!というと…
えー、正直めちゃくちゃ良いっす…

若輩者ながらファズ好き・ビッグマフ好きとして
数多くのビッグマフ、ビッグマフ系を弾いてきましたが、
数あるビッグマフの血統の中で
個人的にはRam’s HeadとCivil Warが大好きです…!

ビッグマフの大きな流れで言うと、
このシヴィル・ウォーの前に3rd、ラムズヘッドとなり、
(直近で言うとレッドアーミーもあります)
シヴィル・ウォーの後にアーミーグリーンと呼ばれる
ロシアンビッグマフになるのですが、
正にその流れ通りのサウンドに感じます。

ラムズヘッド系に感じられるレンジの広さやコードの広がり、
単音でのサスティーンの伸びはありつつ、
よりバランス良くまとまっている印象です。
また、TONEを絞ったりフロントピックアップで弾いても
ただ音がこもったり、潰れるというわけではなく、
しっかりと派手さが残りつつも落としたい所に落ち着いてくれます。

後のグリーンアーミーやブラックのロシアンマフが、
さらに重低音の響くディストーションに近付いていくのですが、
シヴィル・ウォーはローの迫力がありながらも
ある程度のレンジに収まり、非常にバランスが良いです。

この文字だけで読むと、
「すごく優等生で扱いやすい歪みなのかー」
と思われる方もいるかもしれませんが、
決して優等生ではありません(良い意味で)

上にも書いたように今までのビッグマフの
系譜に沿ったファズディストーションサウンドなのですが、
やはり生産国がロシアとなり、さらにパーツ類が
当時の軍用パーツを使用しているとあって、
どこかアメリカンな明るいサウンドとは異なる、
重心の低いダークな響きに感じます。

シヴィル・ウォーは、汎用性の高いバランスを持ちながら、
他の一般的なエフェクターではまず見ないような
軍用パーツをふんだんに使った個性も持つ。
そこが魅力的なエフェクターです!!

ビッグマフと言うとオルタナティブロックや
グランジ、シューゲイザー等のジャンルにも
人気が高いですが、古くはあのジミ・ヘンドリックスも
使用していたと言われています。

(EHX社長、マイク・マシューズとジミヘンのストーリーもおもしろいです。詳しくはEHX正規輸入代理店キョーリツ・コーポレーションのHPで紹介されているので興味のある方はぜひ!https://kcmusic.jp/ehx/news/about-us/ )

そして後にデヴィッド・ギルモアやジョン・フルシアンテ等、
数多くのレジェンドギタリスト達に愛用され、
「ファズ」というジャンルと言うより
「ビッグマフ」というジャンルに成り得る程
一種のスタンダードなペダルとしての地位になっています!

現在ビッグマフは、邦楽/洋楽問わず
ロックバンドプレイヤーの秘密兵器的に
ボードに鎮座されている姿がよく見られ、
ジャンル問わず、ギターソロやギターサウンドを
前面に押し出す際には他にないくらい頼もしいマシーンです!

ちなみに世界的にベーシストの愛用者も多く、
クリーントーンもこれ一つオンにするだけで
凶悪な重低音鳴り響くファズサウンドに変貌してくれます!

また、フェズフェイスやトーンベンダー等のファズと違い、
ビッグマフの手前にエフェクターを繋いでも、
サウンドが破綻しにくく、
エフェクターボードへの導入もしやすいです!

ビッグマフの前段にオーバードライブ系のブースターを繋いで、
さらに伸びやかなリードサウンドに!
また、後段にmicro amp等のクリーンブースターを繋ぐと、
あの強烈な音圧感がさらにパワーアップしてくれます!

ファズの中でも扱いやすいのに、これだけの個性と
「純粋にかっこいいサウンド」を持っているビッグマフ…

そしてその誕生秘話や、派生モデルなど…
歴史を追うごとに魅力が深まります…
(なにより見た目もかっこいい…)

そんな最高エフェクター、ビッグマフの中でも
生まれもサウンドも見た目も魅力的なのが、
このCivil War…!!

人気が高いうえに、生産期間も短いので、
お値段はやはりある程度お高くなってしまいますが、
それを超える魅力があります…(欲しい)

気になる方はぜひ店頭でお試しください!!!!